日報

あるいは遺書

りゅう

死んだ人がしゃしゃり出てくる

何故そんなにも浅ましく愛情に飢えているんだ。どうでもいいじゃないか、愛情なんて。空気が黒い。そうだ、焚き火をしよう。あの薄汚れた団地の片隅で。たくさんの世代が、ぼくを遠ざけて、ぼくは、かたわの犬、とても可愛い。空気が凍り始める。悪い冗談みたいだった。今すぐ何らかの方法を用いて、ここで死ねば、相当インパクトがある。言語なんてものを飛び越えて、高く高く飛翔して、脳みその最深部まで、落ちていく沈んでいく。息ができないとかは問題ではない、笑顔が足りない、圧倒的に、優しさが足りていない。じゃあ俺今から踊ってみるよ。それでいいんでしょ、じゃあいいよ、やるよ、俺。そして無表情のままビックリマークを連打。つまり大概のことをそつなくこなした上で、現状がある。歩行とか食事とかを、いとも簡単に、フリーターのくせに、会話とか喫煙をしている。人のことを馬鹿にして、自分も誰かに馬鹿にされている。物語を読んで、感動して、空を見上げたけど、明日は明日の風が吹くということで、明日には大体忘れている
。だけど、どうしてもこびりつくあの顔、あの醜悪な丸み、というか下品な言葉の数々が、今日もウザく、動作に絡み付き、カップラーメンの品出しもままならない。いや、余裕でままなるね。だってミュージックだもの。単調な。ループループループして時空を超えながら、ぼくはぼくを超えながら、止めどなく全方向に注意を惹き付けられながら、渡世する。ミュージックだもの。むしろノーライフだもの。ダサい制服で、必殺技を繰り出しているよ。実験動物は片っ端から殺す、痛くないように。なんかでっかいやつが爆発した。伝えたいことはそんなことではないのに、伝わってしまう。命取りだ、そういう態度だと。覚えたての魔法で現実逃避、遊覧船に乗っていたら転覆した。息ができないとかは問題ではない。はばかるな、自重しろ。その次のページは空白、空白とは詩そのものであって、それを埋めていくテープレコーダーのぼくは、お洒落じゃないし、愛を知っているわけでもない、結局は。じゃあなにがしたいんだ?一言で言ってください、魂を込めて。そしてループループループ。崖から落ちそうになった。たくさんの動物や昆虫、友達や恋人やエグザイルたちが、全員メリーゴーランドに乗っている。陽気な音楽。秋晴れていて、缶ビールが美味しくて、不思議な静けさがある。厳粛さすら感じている。子供たちは学校に行き、老人たちは病院に集まり、電車は10分に1回走った。俺は影を見ている。俺は電車の中に傘を忘れていた。予測のつかない部位に予測のつかない痛み、メーターはきょろきょろして、キャッチボールは途切れ途切れ。お皿に餌が盛られている、その様子を見て、無感覚でいることはほとんど不可能だ。とりあえずうるさいと言う。学級崩壊。窓に映る月が綺麗で、どう考えても理屈に合わないもう一人の自分自身が生まれる。そういうことはよくある。愛が怖い人が多い。普通に倒れて地面の冷たさを感じている、何も面白くないけど笑っている、そういうことはよくある。こけたくない。走り抜けたい。寂しそうな人が今日はやたらと目につく。心のプログラムが硫酸で溶かされて、誰に何を祈っていたのか、もう忘れている、昨日観た映画の名前も。神はいつだっているのかいないのか、こっちを見ているのか見ていないのかよくわからない態度で、だけど遊ぶとかの概念はないから、あくまでも厳粛に、静謐に。生まれ落ちて死んで飛ぶ。もう誰とも遊びたくない。小さく、狭く、固くなっていく。ぼくは勇者に倒されてしまう、まだ何も始まってすらいないのに、それを、予感している。落ちていく音、ひゅーーーん、走馬灯のように。そして骨折をする。救急車はぼくを助けないだろう、それを、予感している。予感は、予感に過ぎない。つまり、ただの寒気と吐き気、肉体の反応だ。隔てている。星が落ちてくる。そうすると、一瞬で全員が死ぬわけだけど、そこには1ミリも意義がない、だからなんとかしなければならなくて、慌てる。時間が削り取られて、細くなっていく。肉体の反応に対して反応をしている余裕がない。怒鳴り合っている、大人。芋虫が雨の中を這っている。予測のつかない予測変換で乗りこなしていく。芋虫が何か言っていた。言葉と音のちょうど中間というか。よくわからないけれど宇宙規模。ぼくがふたつになる。ぼくがさんかくになる。ぼくが異国の言葉になる。誰かさんの犠牲になる。呪いvs呪い戦争。どの神もよそ見をしているようで。あくまでも厳粛に。どの惑星も回転をしているようで。あくまでも静謐に、音のない空間で。俺にはギャグでやってるとしか思えませんが。今日もインターネットは元気だ、子供のように。その無限の広がりに何を感じればいいのかわからないというのが正直なところ。うっかり、とんでもなく辺鄙な場所に迷いこんで、存在してしまって、後悔はするけど、解決策を思いつくことがない、ぼくはまた球体になる、時間と一緒に歳を取る。ああ、まあ生き物だということくらいはわかる。血が出る、ということくらいは。 意味が斜め後方にそれたセッションを繰り返していく。そうすることでしか息が、呼吸が、奇妙な、言い訳をしていく、誰に?自分すら存在しない体験したことある?こうして理屈が合わなくなっていく。毎日雨が降って足元が悪い。かけ離れているレベル。災害時、移動する。遊牧民に変化する。深夜、魂を殴り続ける、無言の痛み、酸素がすべて悪意を持って。本物の泣き顔はとても醜い。本物の泣き顔はとても間違えている。夢で花が咲く。本当は望んでなかったんじゃないかと、その花が。悪夢になる。悪夢モード。暗転。嘘つき、とその花が。ぼくは漫画を読む。ぼくは音楽を聴く。ぼくは町を歩く、軽く。武器には心がない。ぼくはネガティブとポジティブをごちゃ混ぜて、攻撃する武器をつくったわけだけど。単なるオブジェ。単なる形。薄笑い。どんな砲撃も上空で塞き止められ、センスのないあらゆる出来事が、センスのないあらゆる顔が、アルファベットに変換され、やがて終点に辿り着く。気付くと必死で思い出をかき集めている、禁断症状、知らない人の声がする、何にもわくわくしていない。ひょっとして獣性を解放してはいけないのかもしれない。脳細胞にダメージが蓄積されているかもしれない。ぼくはまだ破壊し続けているのかもしれない。アンパンマンにもバイキンマンにもなれないぼくは、かといってサブキャラの一人というわけでも断じてなく、つまり、そもそもその世界の住人ではない。自律神経を整えなければならない。誰もぼくの動作を逐一眺めひそひそと噂し2ちゃんねるにスレッドを立てたりしていない、当たり前じゃないか。光のないところにすら影がある。宇宙空間ですら不思議な音が鳴っている。新宿で犬座りしてる。心を信じてない瞬間があるだろう、朝昼夜夢、たった一瞬でも。いやそれでもぼくは傑作をつくる。そしてそれを破壊する。だから君はもう家に帰れ。ゼロになる。ああ、まだ足りないのか。寄る辺ない悪魔のことをなめてはいけない。良くない存在なんて巷に溢れかえっていて、公共の電波は、どんなにモザイクをかけたって、真実ばかりを放射している。ぼくは悪意のこもった静けさを愛している。コントロールできないのではなく、コントロールする気がない。とりあえず空は大きい。わがままじゃない人間はいない。無感覚を目指している。歯医者に行く。喜びをどう表現してはいいかわからなくて黙っている。歪な愛情でないと満足できないのは君も同じ。アスファルトの上の土埃。あんな風になりたいのか。問う者と問われる者がいる。中学生の頃一人でバンドを組んでいた。人間の心には重さがない。スピードを上げて、たくさん通りすぎていく車の中には、それぞれその車を運転している人間がいる。実際ここはUFOの内部だとしても不思議じゃない。何にも不思議じゃないんだよ実際。夕日って綺麗だよね。破壊が満ちていますよね。君は一人ですか?君は二人ですか?問う者と問われる者の応酬は混雑して収拾がつかない、なんといっても一人や二人どころの騒ぎではないのだからややこしいし、今日も上手く眠れずに感情の泉の底を眺めている。煙っている。なんとなく大声を出してみる。遊んでみる。嘘をつくことができる。本当のことを言うこともできる。自由だよ。思いが強ければ。死んだ人がしゃしゃり出てくる。死んだ人までカウントしているから、おかしなことになってくる。ここにいない人まで思い出しているから、だんだん風紀が乱れていく。実在するかどうかもわからない不安を気にしているから、ルールが狂っていく。ぼくは下を向いてぶつぶつ呟いているおじさんです。元気ですか?猫が車に轢かれている。道路のあるところでは常に。化学薬品で手がべとべとになる。何か得体の知れない重みを常に背負っている。だから常に苛々している。怒りという感情をちょこまか表現してはその都度中途半端に満足している。雨は降り続く。道は泥濘む。荷物はだんだん濡れていく。足元も。冷たさも。どこか行きたいところはありますか?理由もなく会いたい人はいますか?ぼくみたいな変に危ない人間もここにいていいですか?輪になってそっぽを向く。可愛い動物になりたい。無理なら、かっこいい動物でもいい。熱が放射される。その熱は物理法則をねじ曲げる。そして面白いことがない。報酬系の刺激以外には。努力の割には正当に報われなかった部分を、酒やドラッグで補うというのなら、それはそれでいいじゃないですか。あなたは社会の会員ですか?必要な痛み、感じてますか?完全にぶれていない奴に比べて俺の成し遂げたことは少ない。剃っても剃っても髭が生える、いい加減にしろ。大丈夫だよと言ってくれ。何に怯えているのかさえよくわからない。脳みその中で意図せずブレンドされた概念や記憶が、志向性を持ち始める。脳みその回転に巻き込まれる不幸な小さなもの。がらくた。おもちゃ。真っ暗。背景が足りない。音量が足りない。バランスが悪い。馴染まない。謝罪をして許されたり許されなかったりするだけ。病院に行きたくない。天国に行きたくない。地獄に堕ちたくない。正常な人間界にいたい。正常な人間界なんてない。殺したり殺されたりしていることに気付くんだ。お前らが、そして俺が地球より重いと思っているそれは。また価値の錯綜。流転していく。剥がれ落ちていく。皮膚感覚。ぞわぞわ。ビックリマーク。