日報

あるいは遺書

りゅう

解き放たれたいけどそうすれば死ぬ

座って、呼吸を落ち着けて、始める、旅。あくびが生まれる余裕がある。壁にもたれかかって暇そうにしてる。夢を見てる立ったまま馬鹿だ。でもいい。なんでもいい。飯を食えばいいし食わなくてもいい。変化してもしなくてもいい。進化してもしなくてもいい。線じゃなくて円のようにこの身体を使え。緩やかに後ろに流れていく大切だったかもしれないけどもう忘れてしまった全ての物事や動植物や人間。志があったよね。特別な夜に。流れる言葉を聞いている、無意識に流れ込んで落ちていく。我慢してる俺は。解き放たれたいけどそうすれば死ぬ。だから背筋を伸ばしてこじ開けていきたい、ほんとに。音もなく崩れてなにもなくなってしまう。選択しろ。流されるな。1ミリでも変えろ。帰る場所はなくて、運転免許も持っていないよ。気が抜けて心地よくなってしまったら終わる。緊張していたい、その中でのびのびとしていたい。皮膚感覚。ぴりぴりうるさい雑多な奴らを吸い込んで、見たこともないような化け物と友達になっていく。夜の道を進む旅人は、辺りに何もなくても進むべき方角が見える。見えている。共存していた命がまた一つ解き放たれて、暗い穴の中へ。その先に何があるのか僕は知らない。その穴を覗くと、何故か少し懐かしい。どうにもならなかった。どうしようもないと思った物事。布団の中はあったかくって、冬の日差しはあったかくって、自動販売機のコーヒーはあったかくって、笑顔が好きだった。笑顔。そう。そこには一点の曇りもないし完全に満たされている。屋根の上に登って夢を語り合った。空が青くてそれだけでよかったし、それを今思い出している俺の顔はどんな風なんだ、目を覚ませと肩を揺さぶってくれ。あいつは犯罪者になって、首吊り台へと一歩、隠されながら。命は知らない間になくなって、幽霊になったことにさえ気付いていない。躍動がないのは何故だ。蠢いていないのはどうしてなんだ。考えずにその答えを出せよ。何も間違ってはいない、月は綺麗だし誰とでも仲良くしたいよ。暗い黒い重い何かを大事にしている、だってそれは自分自身に他ならないから。不条理だとしてもそれを受け入れる他に生活を続ける余地はない。出来る限りアルバイトをして、魂の扉を開ける。虫のように生きる。虫のように飛ぶ。マインドコントロールをしてください。戦い合っているのはつらい。悲しくてやめたくなってくる。だが俺は俺だしそれはどうしようもないことで、俺が俺である限り俺のための俺の世界を世界に振りかざしていかざるを得ないのだ。全員ぶっ殺す。列車の屋根に飛び乗ってぶち折る。辿っていく過去現在未来くだらない、全て幻。