日報

あるいは遺書

りゅう

愛について。光について。恐怖について。

何故愛がないのだろう。いつも考えている。お前はひび割れるほど向き合ったか。断片でしか考えられない脳みそ。殺す。そればっかり。一人でいて雨の音。脳みそのひだを浸す。ただの一人。何故温もりがないのだろう。あの笑顔に帰ろうよ。出ていこう。遠くへいこう。そればっかり空想。お前の穴から出てくる言葉は。その匂いの中で。
明日も仕事だ。ぬるま湯の中でふやけた肌。平穏に暮らしたい、それの何が悪い。目に映る人を全員殺して、自分の首にナイフを突き立てるより、100億倍マシじゃないか。俺のエネルギーを宇宙のどこかに繋げる。繋がってしまう。この声は誰だろう。内側から骨を通して聴こえる気味の悪い響き。断片でしか考えられない。これはもはや俺ではなく、ただの恐怖という固形。
誰かに助けに来てほしかった。9歳の自分は9歳のまま。4歳の自分は4歳のまま。
誰かの視線や声色、その意味は変質し曲がる、そう本質自体が。本質ってなんだ。お前はそれを見ようとしたのか。逃げたんじゃないか。行き場所も居場所もないくせに。考えると惨めだから考えるのをやめよう。白か黒かでしか判断できないなら、もうバッテリーが寿命だから。ああまたこの四角い部屋。息継ぎが必要だ。早く息継ぎをしないと。息継ぎが必要だ。コンクリートが迫ってくる。君を傷つけてしまった。君を怒らせてしまった。また脳みその皺が変容する。俺って脳みそだったのか。なんだ、脳みそだったのかよ。くそが。脳みそなのかよ。刃物を突き立てろ、それならいっそのこと。
体感は本当なんだ。妄想も現実なんだ。生きてる意味がなくても生きてたらだめですか。幸せはウザいけど、細胞は幸せを求めて蠢く。紅茶でも飲んですっきりしたくなる。どうやら健康みたいだ。歌さえあれば何もいらないのに、所有物が多すぎる。愛まではまだ遠いのか。だけど歩けるなら歩けばいいじゃないか。細胞は渇いていく。止めどなく渇いていく。君は今どこにいるのかなぁと思う。どこにもいないよ、本当は。俺は脳みそから出られないんだ。セロトニンドーパミンの海に今日も泳げない子供みたいに。でも本当ってなんだ。論理的整合性は。実際は。その裏にある本質は。改札を出るといつも溢れ出る人の波。夕暮れ。くたびれる時間の中に組み込まれて。必要のないものが多いような気がして。早くスイッチを入れなきゃね。この肉体の重みに耐えられなくなる前に。
繋がってしまう。繋がってしまう。それを恐れている。何を恐れている?それは実態がない。本当は彼は悪い人間じゃない。悪なんてどこにもない。それは実態がない。誰も、実態がない。ぼくの輪郭をなぜる声。あなたの声だけがあなたの輪郭で。形は、形があるということは、美しい。さらに夜は更ける。ときどき、終わらないんじゃないかって思う。だけど、世界のシステムに組み込まれているだけ。安心してもいいよ。もうあなたを蹴り飛ばす人間はいない。やられたら、やり返せばいいだろ。そうやって言い訳をする。曖昧にしたまま、それが生きることになる。笑顔になりたい。それの何が悪い。だけど自分の笑顔を鏡で見たときぞっとする。茶化すな。あなたを、壊したくはないよ。
あの、ぼくは、生きていてもいいんですかね。これまで何度も何度も何度も何度も確認したけど。夕暮れは毎日来る。もうすぐ蝉が鳴く季節だ。24回目の。そんなに時間が経ったなんて嘘だろと思った時透明な涙が出た。透明っていうのはつまり、何の意味もないということ。これは迷路じゃない。ちゃんと単純明快な世界に生きている。愛したいし愛されたい、それの何が悪い。悲しみを持っていこう。邪魔かな。でも持っていこう。ギターより大事だから。精一杯だよ。俺だって。いつだって。ずっとそうだよ。ずっと前から。ふてくされるんじゃねぇよ。抱きしめてあげたいよ。でもできないよ。

done

テレビはあまりよくないドラッグ
ツイッターもあまりよくないドラッグ
風呂は身体にいい
愛も身体にいい
音楽を信じてきてよかった
晴れた日の午後にコーヒーを飲んだり煙草の煙を眺めたり何もしないをするやつをやろう
社会から要請された出来事が気付かないうちに増えすぎていたようで
時には形骸化したルールを守らなきゃいけないこともあるし
でもどこへだって行けるよねって思った時脳みその皺が一つ増えたような、自分の中に違う自分が何人もいてもいいと思った
過去は過去、否定も肯定もしない
否定も肯定もしないという態度が最大限の肯定かもしれない
YES
さあ、子供に帰って眠ろう
幼児のように、胸の中で丸くなって